【要注目の女性アーティスト】FUJIKOの「BOSS」

今回はLA在住で、とんでもなく個性的なバックグラウンドを持つFUJIKOの新曲「BOSS」を紹介致します。
熱気球パイロット一家、プロダンサー、乳がん、HipHopアーティスト、と様々なキーワードがあるFUJIKO。
1/31に新曲「BOSS」をリリースし本格的に音楽活動を開始するFUJIKOとは何者なのか、インタビューを通して探っていきたいと思います。
目次
FUJIKOとは?
プロフィール

・出身:栃木県出身、現在はアメリカ、ロサンゼルス在住
・年齢:-
・家族構成:父、母、兄(世界チャンピオンの熱気球パイロット)
・職業:プロダンサー、HipHopアーティスト
・略歴:2012年のEXILEのツアーを皮切りに、プロダンサーとしてのキャリアをスタートさせる。
久保田利伸、SMAP、JUJU、倖田來未、山下智久、ケツメイシ、AKB48、BENI、Crystal Kay、Michael Jackson tribute live japanなど名だたるアーティストの全国ツアー、ミュージックビデオに専属ダンサーとして参加。トップダンサーとして活動する傍ら、モデルとしても活躍していた。
インタビュー
現在LAは午前4時。こんな早朝からインタビュー答えて頂きありがとうございます!
まずはFUJIKOさんの趣味嗜好を聞いていきます。
尊敬するアーティストはいますか?
FUJIKO:人としてはタイラー・ザ・クリエイターは面白いと思います。自分のやり方を貫いていて、そこにコアなファンたちがついていく感じはいいなぁと思います。
普段はどんな曲を聴いていますか?やっぱりHIPHOPが多いですか?
FUJIKO:HIPHOPが多いですね、最近はドジャ・キャットとか聴いたり、ダベイビーとか新しい曲を聞きます。
今音楽をやっていますが、他に仕事とかしているんですか?
FUJIKO:してます、ダンスの単発のイベントやミュージックビデオとかにオーディション受けて出ています。
オフの日はどんな生活してますか?
FUJIKO:ハイキング行ったりとかですかね、LAはすごい山が多いので、ハイキングよく行きますね。私の家が海の近くなのでドライブとかも行きます。
今ってアメリカに住んでどれくらいですか?
FUJIKO:3年目くらいですかね、今はアーティストビザで来ていて更新を繰り返してます。アメリカには出来るだけ長くいたいですね(笑)
ファッションについて好きなブランドとか何かこだわりはありますか?
FUJIKO:ん〜、リメイクものとかビンテージとか着ますね、友達がリメイクの仕事しているのでその子にお願いしたりしてます。このブランドが好きでそればっかり着るって事はあまりないですね〜。
かっこいいアーティストってどんな人だと思いますか?
FUJIKO:その人のカラーが出てたり、ブレてない人には凄く魅力を感じます。自分も音楽やっていて環境が変わったり色々な人に意見もらう事もあってチャレンジは沢山するけど、それでも自分のカラーをブラさずに一貫性がある人ですかね。
FUJIKOの音楽活動について

昨年ハリウッドで行われたライブイベントに登場すると未発表曲にも関わらず、アイコニックでメロディアスなサウンドは外国人をトリコにし、会場を盛り上げた。
FUJIKOの楽曲は50%以上日本語のリリックで、Hiphop, EDM, DANCE MUSICの要素を取り入れた新しいジャンルである。
歌詞の意味がわからなくても洋楽を大好きになった自身の経験から、’’意味がわからくても人は耳からトリコになる’’をモットーにしBTS, BLACK PINK, BAD HOP, 安室奈美恵などを手掛けたプロデューサー軍とタッグを組み楽曲を制作している。
ガンの経験により命の尊さを体感した彼女の作る楽曲には’’SEX’’を想像させる用語が多く登場する。
日本では性に対してまだまだ偏見があるが、フェミニストとしてその壁を壊すべく積極的に活動を続けている。
どういう経緯で音楽を始める事になったんですか?
FUJIKO:ケント・モリというダンスアーティストのアシスタントをやっていて、ケントさんが自分のDVDを出す時に音楽を作るって話で私もスタジオに行ったんです。その時に音楽やってみればって言われたのでそこでやったのが初めてですね。その時は音楽制作が楽しいとは思わなかったのですが、日本のタイニーボイスという会社の今井さん、サニーさん(ブラックピンク、安室奈美恵、SALUの楽曲制作をしている)という方とLAでたまたま同じシェアハウスに住んでいて、その時にスタジオに誘ってもらったのでケントさんの所で作った1曲を聴いてもらったら、興味を持ってもらったんです。そこから始まった感じですね!
日本語 – KENTO MORI (ケント・モリ) / DANCE ARTIST / OFFICIAL WEBSITE
DANCE ARTISTケント・モリ(Kento Mori、1985年3月3日~)愛知県出身。世界的ダンサー・アーティスト・振付師。 2006年に単身渡米、アメリカを拠点に活動。これまでに マドンナ、 クリス・ブラウン、 アッシャー、 ニーヨ、 シアラ、 チャカ・カーン といった世界のトップアーティストの専属ダンサーを務める。 2008年にソロアーティストとして世界史上最も成功したツアーである、 マドンナのワールドツアー” Sticky & Sweet Tour “の専属ダンサーに抜擢され、世界中を周る。これまで全世界5大大陸47カ国200以上の主要都市においてパフォーマンスを行う。
タイミングというか、運がすごいですね!
FUJIKO:そーですね、すごいパンパンと進んでラッキーでしたね!
今リリースしている曲は1曲だけですが、他に制作している曲はあるんですか?
FUJIKO:15曲くらいありますね、これから12ヶ月連続でリリースする予定です!
その楽曲制作していく中で失敗したエピソードとかありますか?
FUJIKO:運よく才能ある方々と繋がれたのでスピードよくプロジェクトが進んでいったのですが、プロデューサー的な立場の2人が対立してしまい、私にそこをまとめられる力もなかったので結局離れてしまったことがありました。みんなで一緒にプロジェクトを進めることの難しさを知りました(笑)。あとはアメリカは権利の取り分が日本と違うので曲を制作する前にしっかりそこを決めておかないといけないことを知りました。それでバックれちゃう人もいたので(笑)
アメリカは取り分も日本と違うんですね。
FUJIKO:ですね、日本だと広告代理店とかの取り分が多いと思うのですが、アメリカはエンタメの国なのでアーティスト側の取り分が多いですね。
普段の楽曲制作のプロセスはどんな感じですか?
FUJIKO:私あんまりリリックからでは無く、ビートから作っていく感じですね。
ビートからなんですね!
FUJIKO:リリックからかける人ってすごいですよね、どうやって何もない中でリリックをそんなにかけるのか、すごいと思います。
新曲「BOSS」について
BOSS – debut single
ついにFUJIKOプロジェクト第一弾であるデビューシングル「BOSS」を1/31にリリース決定!
癌を克服し新たな挑戦を始める女の覚悟が感じられる力強いTRAP MUSICになっている。
Los Angelesで撮影されたミュージックビデオは、演出・振付を自らこなし1/31同日に公開される。
ビデオは、乳がんで切除した胸を大端に見せ、闘病でおった傷すらも美しいと思わせるシネマティックな作品になっている。
絶望から解放され自由に舞う姿は、死の淵からはい上がってきた彼女の姿とリンクする。
1/31にリリースする「BOSS」のリリックに関してはどう言う意味が込められていますか?
FUJIKO:最初漫画を12ヶ月連続で出そうと思っていて、その中に悪役キャラがいて、そのキャラをイメージして書いた感じです。1番最初の登場の曲で、「やっと私が登場したぞ」というイメージです。
漫画ですか!その漫画は何を表現しているのですか?
FUJIKO:FUJIKOプロジェクトという12ヶ月連続でリリースする曲に合わせて、そのストーリーを表現しています。こちらも近日中に公開できると思います。
乳ガンについて

2015年、乳ガンであることが発覚。
右乳房を摘出し、現在も観察治療を続けているが、ガンを機に「世界にチャレンジしたい!」と渡米を決意。
渡米資金を集めるべく、2016年に立ち上げた自身のクラウドファウンディングプロジェクトでは130万円(約12,000USD)を集め成功させた。
乳ガンになったと知った時はどういう感情でしたか?
FUJIKO:ドラマの中にいる気分でした、先生がかしこまった感じで話してきて、まじ?!という感じでした。私そういうドラマチックな感じ好きなので(笑)。 ただ親に報告する時はめちゃくちゃ泣きました、悲しいと言うよりは心配かけて申し訳ない気持ちです。
ショックを受けている暇も無く、どの病院に行って治療して、いつ手術するかとかどんどん進んでいった感じです。
その当時は日本でプロダンサーとして活動している時期だったと思うのですが、ダンスの仕事はそこでストップしたのですか?
FUJIKO:先生にはダメと言われていましたが、いけるっしょという感じで続けてました(笑)。あと周りの友達やダンサーにもガンのことを言ってなかったです。友達に言わなかったのは、逆の立場で考えた時に、別に言われた方は大丈夫?と心配することしかできないし、そうやって心配されても、より自分がガンなんだって感じてしまうと思ったし、いい事ないと思ったからです。
ガンに限らず、ネガティブな事が身の回りに起きている人たちにFUJIKOさんなりのアドバイスするとしたら?
FUJIKO:これ少し変かもしれないんですけど、世界中見たら私よりもっとネガティブな事が起きている人って絶対いるじゃないですか。今この瞬間もどこかでレイプされてる人だっていると思うし。自分よりも大変な立場の人って沢山いるのに自分のガンくらい小さな事だって思いますね。だからそういう風に考えたらいいと思います!
ただ逆に今健康な子は自分の健康な体を過信せずに、検診とかは絶対行っておいた方がいいと思います!
ガンになった経験からそれまでの生活で後悔する事とかあったのですか?
FUJIKO:後々考えたら、毎晩ベロベロになるくらいお酒飲んでいたし、コンビニのご飯ばっかり食べてたし、まあなって当たり前だろとは思いましたね(笑)。
今、夜な夜なクラブでお酒飲んでベロベロになっている若者に注意するとしたら何を言いますか?
FUJIKO:よく聞く言葉だけどマジで健康第一だって事ですね!本当に病気になったら好きな事何にも出来ないんで。あとは検診だけは絶対行けよって事ですね!

今後の活動について

音楽をやるにあたってHIPHOPを選んでいますが、HIPHOPの魅力って何ですか?
FUJIKO:HIPHOPが好きでやりだしたっていうか、ダンスをやっていたので踊れる曲がいいっていうのがすごいあります。ポップスやEDMじゃ踊れなかったからHIPHOPがいいって感じです。
自分がHIPHOPやってますっていう感覚はあまり無くて、踊れたらいいって感じです。
今後の楽曲制作ではHIPHOPにこだわると言うよりも踊れる曲を作っていきたいと言う感じですか?
FUJIKO:そうですね。みんながノレるものですね。リリックって日本語で書いたら海外の人たちにはわからないと思うんですけど、この曲がノレるかノレないかって世界中共通じゃないですか。
リリックにすごい強いメッセージがある人が多いと思うんですけど、私の場合あまりリリックに強い意味はないですね、それよりもただ耳で聞いてて気持ちいい曲を作ります。
ストリーミングサービスが流行ってきた今は聞き流ししている人も多いですし、そう言う意味では時代に合ってるかもしれないですね!
音楽辞めて他の活動しようと思ったことありますか?
FUJIKO:まだそんなに音楽はじめて時間もたってないですし、辞めようって思うようなタイミングもないですね(笑)
今後音楽以外の活動をしていく予定はありますか?
FUJIKO:アメリカに来てみて日本との差をすごい感じてて、自分の経験を元に日本の私よりも下の世代の子たちがもっとスムーズにアメリカに来て活動できるような橋渡しが出来る様になれたらいいなって思います。なんで私も、もっとアメリカでコネクションを作ってそう言う子たちに紹介できるようになればいいなって思ってます。
2020年の目標は何かありますか?
FUJIKO:少しでも私の活動を知ってもらえるように、とにかく色んな作品を世の中に出すって事ですね!去年は戦略ばっかり考えちゃってたんで、今年はどんどん表に出て行くって事にフォーカスしたいです。
今の日本の音楽業界に関して言いたい事ってありますか?
FUJIKO:あまりないんですよね、そんなに日本の音楽業界知らないですし(笑)
なるほど(笑)じゃあもっと幅広げて、日本人に向けて言いたい事ってありますか?
FUJIKO:もっと自信持っていいんだよって事ですかね。もちろん日本人でも自信持って色んな活動している人も多いと思うんですけど、アメリカ来てから日本って言うと1番クールな場所ってみんな言うんですよ。一番行きたい国だってみんな言うし、音楽もクールって。日本だと英語喋れないとか日本人だからって勝手に壁を作ってる人もいるんですけど、もっと日本人である事に自信を持っていいんだよって思います。
英語ってどうやって勉強したのですか?
FUJIKO:全然勉強してないです。友達と話して学びました。あとNetflixですかね(笑)
英語ってそんなに壁にならないですか?
FUJIKO:全然問題ないですね!日本人って好かれてますし!
今後の活動はどう続けていきますか?
FUJIKO:3月25日にケント・モリさんと一緒に日本でイベントやります!一般の人も入れるイベントです。また近いうちに情報公開します!
この記事を見てくれたファンの人たちに何か一言あればお願いします。
FUJIKO:日本を背負ってアメリカで一旗上げられるように頑張ります!
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